もう十分頑張ったから帰っておいで、とう両親の一言で ❙ 田舎のドラッグストアでの再就職 ❙ 薬剤師資格を持っていたからこそできた転職
最初に就職先として選んだのは病院でしたが、その職場で知り合った女性と結婚することになって転職を検討するようになりました。
二人で同じ病院で働いているのも悪くはないものの、将来的に彼女の方が退職して専業主婦になるかもしれいと言っていたので、
それを見越した形で自分が働いていた方が良いだろうと考えたのです。
勤務時間的に家庭を疎かにしてしまいそうだという印象があったのに加え、私が勤めていた病院の給料では将来的に裕福に生活できるほどの給料が手に入るかが心配でした。
そのため、もう少し稼げるようになりつつも、勤務時間に少しゆとりがある職場がないかと探してみることにしたのです。
この転職で重要なポイントは、今はそれほど給料が高くなくても良いけれど、将来的には一家を養えるほどに高くなって欲しいという希望を実現することでした。
病院で働いていると薬剤部長や副院長を目指さなければ大きな昇給は望めません。
優秀な先輩がいたので薬剤部長を目指すのは困難なのは目に見えていました。
もっと現実的な方法を探そうと考えて目をつけたのがドラッグストアからの薬剤師求人です。
販売による利益を上げることを目指しているだけあって、昇進すればかなり稼げるようになるという情報を手に入れることができたのがきっかけでした。
ドラッグストアに転職した時点でもほぼ同等の給料をもらうことができますが、店長クラスにまで昇進できれば病院で働いているのに比べると大幅な昇給が期待できます。
しかもドラッグストアではほとんどの人材がパートやアルバイトなので、正社員で入ることができて、
かつ薬剤師免許を持っていれば店長になれる可能性が高いということがわかりました。
これが最も自分の考えている形だろうと考えて求人に応募することを決めたのです。
ただ、どの系列のドラッグストアにするかは大きな問題でした。
経営成績が良くないと給料が下がっていってしまうリスクがあります。
安定して成長している大手を選ぶか、これから大きく伸びる可能性を秘めている中規模の系列を選ぶかで悩みましたが、
一攫千金を狙うよりも安定性が重要なのが一家の大黒柱だと考えて大手を選ぶことにしました。
店舗数も多いので求人も多く、通える範囲で考えても多数の候補があったので採用されるのは難しくないだろうというのも理由です。
思っていた通りに転職できれば良かったものの意外な苦労もありました。
病院勤務で調剤に慣れている点は有利にはたらくだろうと思っていたのですが、なかなかそのように解釈されないようで三社を受けて全て失敗してしまったのです。
原因はよくわからなかったものの、それならば中規模のドラッグストアを受けてみようという気持ちになりました。
ただ、実際に受けてみてわかったのはこの方が良かったということです。
すぐに一つ目で採用してもらうことができましたが、求人に記載されている給与よりもかなり高い金額を提示してもらうことができました。
病院から転職しただけで年収が上がってしまうことになったのに加えて、勤務時間もかなり短くて済むようになったので得の多い転職になったのです。
それだけでなく、幸運なことに既に次の店舗展開が計画されていたのも功を奏しました。
既に翌年度に新しい店舗を作ることが予定されていて、勤務先になった店舗の店長がそちらに転勤になることも予定されていたのです。
その現場には私しか薬剤師がいない状況になってしまうため、働きによっては店長への昇進もあり得るという状況ができていました。
まだその段階には至っていませんが、このまま目論見どおりに話が進んでいけば昇進をして予定よりも早く一家を支えられるような収入を得られるようになると期待しています。